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Interview 01浅野さん(1991年入社)

◎ 障がい福祉の仕事に携わるきっかけを聞かせてください。

短大で卒業する年に先生が「あなたは子供が好きだから。障がいがある子供たちに関心はない?」と聞かれて、近所にも障がいを持つ子供がいたので関心がる事を伝えました。園長先生の教育理念が素晴らしくて、施設としては、家庭的な雰囲気を大切にして運営をしているという事で見学に行きました。

当時は、障がい児と言っても下は未就学児から上は大人が混在していました。児童施設のイメージとはかけ離れた印象でした。

でも子供から大人になるまで長く関われる。そこに興味を持ちました。それは保育の経験としても今後に活かせると思いました。

同時に私に何ができるだろう、障がいのある子供のことをちゃんと考えていけるのかと不安でした。園長先生話の中で「一人一人の成長を見て、子供たちがここに来てよかったと思ってもらえる施設、雰囲気にして欲しい。明るく楽しく、子供と過ごしてもらえればいい。」と言ってくれて、それがすごく私を安心させてくれましたし、ここで働きたいと思いました。

◎ 子供たちと関われることの醍醐味はなんだと思いますか?

子供たちとの触れ合いの中で気持ちが若々しく楽しむ気持ちを持てていることです。子供たちと楽しみを共感できることに仕事の充実感があります。子供自身の何が好きか、どんな関心を持てるかを知り、楽しみの幅を広げていく環境にも力を入れています。

スポーツでは、ジョギング、サッカー、バスケ、卓球、職員と対等に楽しめます!

絵の好きな子供の作品が選ばれたり、ピアノが好きでメキメキと上達する子供もいます。

子供たちの絵や作品が飾られ、子供の弾くピアノが響き渡る環境に私自身癒されています。

◎ 若草学園のよさはどんなところですか?

小さな施設ですから現場の声が届かないと意味がない。

そのために毎朝と月のミーティングをしていく中で、受け持つクラスが違う子でも、46人全員をスタッフ全員で育てていくのが若草のベース。共有して全員でサポート。

他の施設ではあまりないのではと思います。

◎ 働く女性にとって働きやすい職場ですか?

私は三人の子供を出産・子育てしながら仕事を続けています。

家庭では家族のサポートがありますし、施設のサポートして時間の融通とかお休みが取りにくいタイミングでも理解があるので長く勤めていることができるんだと思います。

◎ この仕事が子育てに役立ったことは?

気長に待つことですね。子供の気持ちを尊重してまず安心させる。気持ちを知りつつ、ここは受け止めて守ってあげる、ここは背中を押していかに自立に結びつけるかだと思います。

本人の気持ちが向くまで待つ。それがこの仕事で得た子育てに役立てたことです。

◎ 今の部署は自立を目指している子供達を支援されていますが、どんな事にやりがいを感じますか?

この部署についてもう27年以上になるんです。私たちの役割は18歳になったら学園を退園しないといけないので、そのために地域や社会に送り出すための準備をしていくことです。

朝のおはようから夜のおやすみまで見守れる環境。うまく自立に向けて成長させていけるように、常に寄り添えることは専門職として大変やりがいのあることですし、経験値を高めてくれます。

子供同士の集団で成長し合える環境を作って、一人ひとりを見守る安心の中で子供たちは成長していきます。

社会に出て困ったときに、近くの大人で頼れる人や相談できる人を見つけて自分から声をかける勇気、仲間で支え合うという大切な事を身につけていけるんですね。

長い時間一緒に過ごすので現場一職員として、学園として、また親御さんの立場として様々な思いがたくさん出てきます。でも私たちは子供にとって最善の道を用意して社会に送り出すことが役割。

退園する時、子供たちには「これまで頑張ってきたから大丈夫!」と声をかけて私たちは笑顔で送り出します。

◎ 若い職員さんに伝えていることは何ですか?

長く勤めていると固定観念が出てきます。だからこそ若い職員たちには自分の持っている感性を大切にして欲しいと伝えています。私たちが言っていることが必ずしも正解ではないのがこの仕事。1年目もベテランも子供たちの前では一人の支援者。だから感じたこと、気づいたことをみんなで共有し合うことが大切なんですね。

話しにくい環境はこちらの問題だと思っていて、支援に行き詰まったり、気づいたこと、何でも相談してねと声をかけています。

今の若い職員たちは子供がポツンとしていたり、ふとした表情を見て「どうしたの?大丈夫?」とちゃんと気づいて声を掛けてくれています。

それは子供と同じ目線で気持ちに寄り添って、業務的ではなくちゃんと汲み取ろうとする気持ちがあるからできる事だと思います。その気持ちを続けて欲しいです。

◎ 30年間携わってきて、どんな方がこの仕事に向いていると思いますか?

一番は子供が好きな方です。子供と楽しんで遊べる人だと思います。

◎ この仕事をやってみようかどうか迷っている人にメッセージをお願いします

一度、ぜひ園に見学しに来てください。まず来て子供と関わってその楽しさを知って欲しいです。